九月ウサギの手帖

うさぎ年、9月生まれのyukiminaによる日々のあれこれ

2020-01-01から1年間の記事一覧

「鏡の国」のようだった、2020年の春

前回の記事から、凄く間が空いてしまい、Hatenaから「そろそろ更新しませんか」のメッセージすら届かなくなってしまった。 今時、ブログなんか気負わず、その時々で赴くままに書けばいいのに、何か少しは意味のあることを、なんて気負っているうちに月日だけ…

文学作品のなかの「疫病」

ーーそのあと、いやなことがつぎつぎに起こりました。そして、その朝がなぜいつもとちがった感じだったかが、メリーにはわかりました。コレラが恐ろしい勢いでひろまり、人びとがまるでハエか何かのようにばたばたと死んでいたのでした。 (略) 物音やあわ…

田嶋陽子さんのことを何も知らなかった

先週から飾っていたバラに、ミモザとマーガレット一輪ずつを追加。 マーガレットはミモザを買った花屋さんからのおまけ。 先月17日、TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」に田嶋陽子さんが登場されていた。 その時のお話にとても感銘を受け、ラジコで聴き直し…

「着物沼」の入り口にいる私と、『着物憑き』 

年明けから着物の着付けのお稽古に行き始めた。 個人で教えてくれる先生を、職場の仲良しのSさんから教えてもらったのだ。Sさんは常々、骨董市などに出かけては古着の着物を探していて、楽しそうだなと思っていた。 私も興味はあったのだが、どこからどう手…

「車中の人々 駐車場の片隅で」

www6.nhk.or.jp この記事(↓)を書いた、同じ15日の夜、NHKスペシャルで「車中の人々 駐車場の片隅で」という番組が放送された。下記の記事は、15年前に書いたものの再掲で、イギリスでの問題を取り上げたのだが……。 kate-yuki.hatenablog.com 日本はこうい…

(今時の)バレンタインデー

*六花亭のお菓子は美味しいし、パッケージも好きです。 昨日はバレンタインだったけれど、新型コロナウィルスのせいか、世の中全体、浮かれた雰囲気は全然感じられなかった。 新宿に通勤しているが、今までなら朝の新宿駅では大勢の中国人観光客にすれ違う…

『ハードワーク 低賃金で働くということ』 そして十数年後の世界は?

『ハードワーク 低賃金で働くということ』(ポリー・トインビー著/東洋経済新報 社/2005年7月初版、2020年現在絶版)を読んだ時の記事。前の前のブログで書いたもので、2005年12月11日付。なんと15年程前ということになる。 著者が書き始めたのは2002年頃…

残酷な神が支配する②――これはイアンの物語

前回から引き続き書いた、第2弾の記事(2006年11月23日付け)です。 前回はこちら ↓ kate-yuki.hatenablog.com 今回、読み返して、自分が書いたものながら大きく変化した部分がある。 下線部分のところ、これは13年以上前に書いた時の正直な気持ちであったが…

残酷な神が支配する① 「その絶望には いまだ名前がないのだ」

この記事は、以前のブログに2006年9月18日付けで書いたもの。この記事は、以前の 読みにくる人がほんのちょっぴりな私のブログのなかで、アップして13年経っても未だに時々読みにくる人がいる、いちばん人気の記事なので、ここに転載することにした。 萩尾望…

アカデミー受賞式をリアルタイムで

昨日、休日出勤をしたので、今日は有休。 アカデミー賞受賞式をリアルタイムで鑑賞という、今まで実現できなかった優雅な休日を思いがけず過ごせた。 アカデミーのこともたっぷり書きたいのだが、ブログは時系列に沿って順番にと思うと、なかなか順番が来な…

清澄白河おすすめのお店 レ・デリッツェ・デル・モンド /Le Delizie Del Mondo

先月、ミナ ペルホネン展を観る前に、ランチに立ち寄った清澄白河のお店ーー事前の情報なし、勘だけで探したーーが大当たりだったので、ここでちょっと紹介します。 レ・デリッツェ・デル・モンドというお店。 美味しいお店って、店構えというか、入る前から…

私のミナ ペルホネン 

前回から「つづく」ということで、私のミナ ペルホネン。 2012年に京都店で購入したワンピース。 後ろにも同じように刺繍が施してある。 実は結婚の記念写真を撮る時のために購入したもの。 そんなことでもないと、私にとってはなかなか購入には踏み切れない…

ミナ ペルホネン展 記憶される服 

先週金曜日、ミナ ペルホネン展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」を東京現代美術館で観て来ました。 www.mot-art-museum.jp 今や多くの人が知っている「特別」なブランドで、ここでいうまでもないのだけれど……私は以前、NHKの番組「プロフェッショナル」で…

SNSと「死」の問題

冬の早朝 なんだか不穏なタイトルかもしれないが、思うところがあり、書いてみた。 Twitterをとりとめなく見ていると、自分のまったく知らない方の訃報に接することがある。 自分は知らなくても何らかの分野で著名だったり、人気だったりという方で(もちろ…

今さらブログ? 今だからこそブログ?

2020年 元旦の夕陽のなかの富士山 以前書いていたブログ、2016年で更新は止まっていた。 kate-o.cocolog-nifty.com 311の震災後、情報入手のためTwitterを始めて、その手軽さからそちらにどっぷり。 だから、ブログは2016年までといっても、2011年からその数…