九月ウサギの手帖

うさぎ年、9月生まれのyukiminaによる日々のあれこれ、好きなものいろいろ。

藤井風 さいたまスーパーアリーナ       LAATの思い出

1月15日(日) さいたまスーパーアリーナ、藤井風アリーナツアーに行ってから早くも1か月と10日以上。
こういうのは行った翌日くらいに、ぱぱっと書くべきなのだろうけれど、ファイナルを迎えてからの方がよいかなと思っているうちに、こんなに時間が経ってしまった。
「何なんw」の動画も上がっているし、感想もSNSにいっぱいあがっているので、今さら書くこともないかなと思うも、自分の思い出として残すために書いておきます。

当日は、2021年の横アリも同行した友人と、その友人のかつての上司さんとそのご友人と4人。
友人の元上司さんは今は北海道在住なので、はるばる北海道からの初参加。
ライブ初参加にして、アリーナ席が当選!(私と友人はスタンド席)

ライブは、暗闇の中から風さんが静かに現れ、「The sun and the moon」をピアノの弾き語りで。
この曲が使われた映画の方は未見で、聴く機会がなかったので嬉しかった。
本人の曲だし、本当に美しい曲なので、いつかアルバムに収録されるか、サブスクでも解禁にならないかな。
それから、「きらり」の前に流れた映像、サングラスをかけて、なんというか1980年代のMVばりのイケちらかした感じのあれは、様々に話題になっていたけれど、あれはくすりと、笑うところだと私は感じたw。
そして今、世界中で愛され、紅白でも歌われた「死ぬのがいいわ」......最後、倒れてしばらくじっとしつつ、そのまま「青春病」に入っていく演出には心震えた。
そうそう、私が藤井風が好きなのは、きらっきらっの青春を歌うのではなく、青春を「どどめ色」と歌うところなのだとあらためて感じ入った。
ラストの「何なんw」まではあっという間だった。
今回はこの曲が撮影、録画OKに。
スタンド200レベルからの眺め(動画の一部をスクリーンショット)。

パナスタのスタンド5階、最上階よりはだいぶ近づいたものの、やはり遠かったなあ。
死ぬまでに一度でいいからアリーナ席を熱望!
でも1曲だけ撮影、録画OKっていいよね。行けなかった会場も覗けるし、行った本人の思い出にもなるし。
何よりSNSで拡散されて海外へのプロモーションに自然となるし。

MCで子どもたち〜 若者〜 お年寄り〜 中年〜などと呼びかけていた風さん。
武道館のライブの頃と比べたら、随分と余裕が出てきて、楽しんでいるなあと感じた。
私はもちろん中年枠だけれど、あの歌詞の深さは年を重ねた人間にこそ響くのよ〜と主張したい。
だから、中高年以上のファンが多いのも仕方ないとあきらめてほしいw。

たまアリもセンターステージだったので、風さんがくるくる走り回って後ろ姿になっても楽しかった。
後ろ姿になった時こそ、オペラグラスで凝視していた私。
背中がしなやかで見ていて全然飽きなかった。
で、その向こうで、皆の揺らめくような歓喜のオーラが見えた(ような気がした)。
今回は、Yaffleさんもキーボードとして参加していたし、風さんの一層伸びやかになった歌声も身のこなし方も、自転車で会場を回る演出も、若いダンサーたちのダンスもすべてが素晴らしかった。


終演後、大宮へ移動しささやかな打ち上げというか、食事をすることに。
友人の元上司さんは、アリーナ4列めで、実質最前列だったと! 
「北海道から遠征した甲斐あった、一生分の運を使い果たしたかも」
「こんなことってあるのね」と何度も繰り返し、
「風さんはとにかく可愛くて歌っている間もニコニコで、ここにいる皆に感謝して喜んでいる様子が伝わってきた」とも。
その方は、ちょうど当日訃報が入った高橋幸宏氏とほぼ同年だとかで......そういった年代の方も(しかも北海道から)動かす風パワー、すごい。
2021年の横アリの時は、今よりもっと社会がコロナ禍真っ只中で、ライブが終わった後もどこにも入れるお店がなくて、寂しかったから、今回はそうやって皆とわいわいと共有できて楽しかった。

で、余韻を味わうため翌日を休みにしたのだが、満足感とともに、しばらくライブはないそうなので、虚脱状態とまではいかずとも、気が抜けたような寂しい感じだった。
パワーを補充したはずなんだけどな。
でもまあ、こんな甘美な寂しさを味わうのも悪くないなと思った。

その後も、ツアーの合間を縫って、マネージャーずっず氏がU25の若いスタッフたちをアプリで丁寧に紹介したり。
皆、今は笑顔だけれど、この3年間を振り返れば、つらい日々を過ごした人が多いに違いない。きっとそういう思いを込めての紹介だと思った。
最後にヘンレコ係長(=藤井風氏)も登場。
不思議に裏方の現場に馴染む風さん😄

そして、3月10日にNetflixで昨年秋のパナスタのライブが全世界に公開されるそうだ。
今までYouTubeSNSなどで小出しにされているものだけで、これだけ盛り上がりつつあるのだから、あのパナスタのすべてを見たら世界の人々はいったい......楽しみなような、こわいような。
何がこわいのかわからないが、何か起きそうな気配。
Netflix配信に先駆けて、「damn」だけ公開。
見てみたけれど、私もその現地にいたのにまるで記憶がない。いくらスタンド最上階の席だったとはいえ、新幹線代とホテル代をかけて何をしてたのだ?とびっくり。 
その時、感動してたのは間違いないのだけれど。
演出が盛りだくさんで、あとワクワクし過ぎて、脳内の処理が追いつかなかったのかも(そういう人が多かったみたい)。
今にして思えば、演出が盛りだくさんというのも、Netflix全世界配信が前提だったのですねえ。
今度はじっくり細部に目を凝らします!

勘違いな適当な記事なんかも少しあったけれど、やはり藤井風はその音楽にすべて答えがあると思う。
週刊誌的な記事に回収されるには、深すぎる。大きすぎる。

今はチーム風は「仕込み中」といったところかな?
微風だけれど、実はその裏でみっちりいろいろ進行されていることを予感している。
何にせよめでたい

 

*追記*
音楽好きな友人Mさん、好きなバンドやアーティストがいっぱいいるので、あえて藤井風のことは話題に出したことがなかったが、「紅白の『死ぬのがいいわ』で魂をもっていかれた」とのこと。
次、ライブがある時は誘ってほしいと言われ......どんどん広がる〜。
そう、特に「死ぬのがいいわ」は、魂をもっていかれるという言葉がぴったり。

 

*おまけ* 

今回は体力を温存するため、並ぶのは避けグッズ購入は控えた私。
代わりに埼玉まで行くのだからと、銘菓「十万石まんじゅう」を購入。
以前、お土産にひとついただいてとっても美味しかったので。
というわけで、まんじゅうを抱えてライブに行ったのでした。
棟方志功が「うまい、うますぎる」と感動し、絵を描き、それが今が
パッケージになっている。
確かに、「うまい うますぎる」なまんじゅうです。
皮が上新粉と山芋でふわっ、あんこは上品な甘さで絶品!
たまアリの翌日に食べて、終わって寂しい気持ちがちょっと慰められました。

www.jumangoku.co.jp