あけましておめでとうございます。
昨年2022年の紅白の藤井風さんの衣裳が新年にぴったり、というか、あまりに素敵だったので、公式インスタグラムからお借りしました。
さて、紅白の前に、12月28日に放送された
「NHK MUSIC SPECIAL 藤井⾵〜 藤井風 いざ世界へ」
を見た。
東南アジアから広がって、今、世界中で聴かれている「死ぬのがいいわ」。
番組のなかで、歌われている「あんた」が、内なる自分のことであることを本人の語りから初めて知って......目からウロコが1,000枚くらい落ちた。
変わった曲だな、若いのにこんな昭和歌謡みたいな曲を創るんだ〜から、いや、この「あんた」は恋愛相手ではなく、風さんにとっての音楽と読み替えてもいいのかな、くらいには想像していたが。
自分自身を手放したら、それは死んだも同じ、という意味なのだから、あんた=音楽と読み替えても、確かに同義だとは思うが。
そんなふうに託された想いは、初めは正確に伝わらなくても何か真実は伝わってくるものなのだと感動したり。
また、受け手が様々に解釈できる広がりがあるのも、この曲の魅力。
そして、昨年の紅白。
選曲は「死ぬのがいいわ」。
2021年の凝ったサプライズ出演とは正反対の、シンプルな演出がよかった。
出演が決まった当初は「grace」か「まつり」を予想していたのだけれど、紅白への相応しさを選ぶのではなく、海外へのファンを大きく視野に入れた選曲に潔さを感じた。
でも「grace」も歌ったりして、と期待もしたが、当日は「死ぬのがいいわ」一択で、それが正解だったと思う。
録画を何度か見返したり、ほかの方のツイートなど読み、相反するふたつのものを表現していたことに気づいた。
例えば。
衣裳やヘアメイクなどがジェンダーレスな印象を受けたーー勝気な美人!みたいな感じで(顔は似ていないけれど、長身のモデルの冨永愛さんとかを連想)。
そして、ほかにも仕掛けがいっぱい散りばめられていた。
女と男(紅と白)、聖と俗(あの衣裳とあの振り付け)、自分と自分のハイヤーセルフ(演奏する風×モニター上の風)。
「紅白」という昔から続く娯楽としての歌番組の中で、そこにいながら、風さんの出演していた時間だけ、紅白を超越していたように思う。
そうそう、あの衣裳、私は法衣のようだと思ったけれど、どなたか、ツイートで巫女の緋袴と言っていて、確かにそうだ!と思った。
だから、衣裳はまさに和と洋の融合でもあったのだ。
そんなこんなで「死ぬのがいいわ」の世界が多角的に表現されていて、今回もまたまた驚かされた。
山田監督がスタジアムライブ用に編集したMVでも十分驚いていたのに。
風さんが信じるものに関してあれこれ言っている人がいて、私もちょっと胸を痛めたりしたが、彼の創る音楽に答えはすべてあると思う......ので、私自身もぐらつかずにファンであり続けたい。
というわけで、2023年も引き続き風に吹かれまくる1年になりそうです。
(風さんの世界進出も期待!)
🐇あ、それから私はうさぎ年なので、年女。
今年は「変化に向けての助走の1年」にもなりそうです。
いろいろなことを書き綴るブログのはずだったのが、だんだん藤井風を語るブログになりつつあるけれど(笑)......ゆるゆるとやっていきますので、よろしくお願いいたします。