九月ウサギの手帖

うさぎ年、9月生まれのyukiminaによる日々のあれこれ、好きなものいろいろ。

藤井風 RSR2022の奇跡の一夜と夢で聴こえた「まつり」

8月13日深夜(14日0時45分からのスタート)、RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZOに、藤井風がコロナで出演できなくなったアーティストの代打で急遽出演が決まり、さらにYouTubeで生配信という夢のような時間が訪れた。
その配信を見た翌日の夢の話。
夢の話というのは他人にとってはつまらないものだが、自分にとって面白かったので、自分のための備忘録として書いておく。
夏休み中の朝、起きるにはまだちょっと早い
......外の蝉の鳴き声がうるさいので、apple musicのプレイリストに入れてある藤井風をシャッフルして聴きながらの、嬉しい二度寝をすることに。
その二度寝の夢の中で、「まつり」がかかっていた。
私はどこか広場のような所にいて、これから仕事なのだが、「まつり」が流れてきたので(風さんがその場で歌っているわけではなかったが)、立ち去り難く、しばらくそこに立って聴いていた。
向こうから人が「まつり」に合わせて軽く踊りながら歩いてくる。
よく知らない曲だけど、踊っちゃうよね、みたいなことを言っていたのか、いなかったのか。
夢の中でも、すごくクリアに聴こえるなあと思っている。
最後の「はっ!」という締めの掛け声まではっきり、くっきりと。
その後、夢が続いたのかどうか覚えていないが、目が覚めると、シャッフルしたままの藤井風が流れている。
ああ、そうだ、夢の中で「まつり」を聴いたなと思って、プレイリストを辿ってみると、2、3曲前が確かに「まつり」であった。
つまり、夢の中ではあったが、音楽だけはその時流れていた「まつり」をはっきりと聴いていた、ということになる。
夢うつつの中で、現実音と眠りかけの夢が混じるようなことはたまにあるが、シュチュエーションは完全に夢で、音楽だけ現実のものをはっきり聴いていたのは初めてで、なんとも不思議な、そして目がさめた時はちょっと幸せな気持ちだった。
夢の中にも侵入してくる、風さんの声のパワー。

やはり、RSR2020のライブの余韻かもしれない。
出演できなかったアーティストのカバーのほか、自分の曲も数曲歌ってくれて、最後は「まつり」だったから。

生まれゆくもの死にゆくもの
全てが同時の出来事


という「まつり」の歌詞はちょうど死者が帰ってくるお盆の時期にはぴったりだったし、コロナが再拡大している今、厄払いの歌のようでもあった。
この奇跡の一夜に関しては、ずっずさんこと、マネージャーの河津さんがアプリの日記に詳しく書いている。
14日の深夜の出演のための打診があったのが、11日のお昼という、とんでもないスケジュールで、そこからの一連の動きがどれもこれも奇跡としか言いようがない。
自宅の涼しい部屋で当たり前のように配信を楽しんだひとりだが、それを実現させるためにどれほど皆が駆けずり回り、また幸運な偶然もあったか、あらためて感動する。
それにしても、わずかの日数で(正味1日もない?!)、ほかの人たちの曲をピアノ弾き語りカバーをしちゃうとか、どうなっているの、風さんの脳内は?と思ってしまった。
少し前に、風さん自身もコロナになり、ホールツアーが延期なったので、出演中止のそのやるせない気持ちがわかったのではないかと思うけれど(風さんも比較的早く回復し復帰したようで、ほっとした〜)。
そして出演中、風さんのマイクにバッタがとまった!!のも、何か引き寄せるなあというか、面白かった。すべてが奇跡のよう。
出演中止になったアーティスト目当てのお客さんも満足できたんじゃないかなあ。


そしてこの起動力の鍵はやはりずっずさんなのだろうなあ。
そのずっずさんを動かしているのは、なにより風さん。
昨年のアリーナツアーのドキュメンタリーで、ずっずさんは風さんとの出会いによって人生が変わったと言っていた。
もし風さんが「来年、音楽をやめたくなったとしてもそれはそれでいいと思っている」というようなことも話していて、ちょっとびっくりした。
ああ、この人はここまで風さんのことを思っているのかと。
売れている、あるいは売れそうなミュージシャンがいたら、周囲の人たちはよってたかって、もっともっと売れるようにし、絶対にやめさせないようにと縛る。
そんな光景を直接的ではないが(私は音楽業界にいるわけではないので)、よく触れてきたように思う。
特に海外ではそのプレッシャーで、アルコールやクスリの依存症になり危うくなったり、実際にいのちを落とした人も随分いる。
日本だとよく聞くのが、一番身近にいたスタッフに騙され、お金を持ち逃げされたとかの話。
そういうことから風さんを守り、そして彼の音楽がもたらしてくれる喜びを皆に分けないといけない、そんな使命感がずっずさんにはあるのだと思う。
会社をつくって、風さんを社員(係長!)にしたのも、もし音楽をやめた時に居場所があるように(何もないとローンとか組めなくなっちゃうでしょう、みたいなことも)との配慮かららしく、私は心の中で号泣。
縛らない、自由でいてもらうことも含め、すべてが信頼と愛のうえに成り立っているのだなあ。
そんな数々の奇跡の舞台裏まで、時折日記などでたくさん見せてくれて、本当に嬉しい。

が、この魅力に魅せられた人々が激増。激増、なんて言葉じゃ追いつかないほどに。
チケットが全然取れません(泣)。
ホールツアーは、東京や奈良など、トレードを含め10回くらい応募するもすべて外れ。
大阪のパナソニックスタジアムはさすがに当たるのでは?と、限定アルバムのシリアルナンバーでの先行、一般発売、大阪のイベント会社の有料登録でと、3回応募するも「チケットをご用意することができませんでした」。
まあ、昨年の横浜アリーナ初日は行けたので(友人の申し込みで当選、私はすべて外れなので、やはりクジ運がとことんないっ。ミッチャム缶ですら外れた)、一度も経験したことのない人もいるから、贅沢言ってはいけなんだけど。
いけないんだけど、執着しちゃいます。
夢の中だけでなく、現実でも
「まつり」をはじめ、たくさんの魅力的な曲を風さんや同じファンの皆さんと共有したいのです。

とりあえず、風さん、この世界にいてくれてありがとう、と思いつつ、CDやライブ映像のディスクを楽しみます。
ライブに行ける方、どうか存分に楽しんでください。
その後きっと、ずっとずっと心の糧となるはずですから(昨年の横アリを経験した私が保証いたします)。

🌟これを着て、ホールツアーに行く気満々だったロンリーラプソT。なかなか着る機会がありませんねえ......。